体験レポート(浜松から)

演劇は、本当の事をいうと、一緒にいるメンバーに比べたら興味が全然ない方だと思う。

ただ、、何者かに変身したい願望のようなものは、ずーっとあった。。自分ではない、何者かに、、、というのは、自分に自信がなかったからかもしれない。

だから、、別人になりたかったのかもしれない。。。

練習やワークショップ、またメンバーと同じ時間を通して、、さまざまな自分を知ることになっていく、、自分の弱点や、嫌な部分にも触れてくる。。それを踏まえて、ありのままの自分を受け入れて、、ほかの何者かを演じる事になるんだなぁ〜って想った。。

なので、ここまでくるのには、たくさんの葛藤が有ったけれど、、メンバーがいてくれたからこそ、、ありのままの自分がみえてきた。。 本当に有難いなぁ〜って、、こんな機会に恵まれて本当に幸せだなぁって感じる。

はじめに主治医は、わたしの状態から、このプロジェクトに参加する事には反対していた。何とかのお願いで、渋々のGOサインだったが、今では『いいんじゃない、自分の人生だし、あなたは好きなことをやっていったら、いいんじゃない。』と、言ってくださるまでになった。

じゅりえっと♡

東京ソテリアとアルテ・エ・サルーテ劇団との出会いは2018年の浜松公演がきっかけだった。この企画の応援がしたいと思いコーディネート役として活動している。
浜松メンバーの声を聞いた。

オーディションに参加した「なおちゃん」

「これまで僕は一生懸命に演劇に励んで来なかった。毎日の仕事で疲れて演劇まで頭がまわらなかった。そして演劇に対して恥じらいを感じていた。人前で稽古や演技をすることが凄く恥ずかしかった。
『馬鹿になれない馬鹿よりも 馬鹿になりきる馬鹿になれ』という言葉がある。演劇については僕は『馬鹿になれない馬鹿だったなぁ…』と思う。演劇は僕にとって自分の殻を打ち破る手段・道具だった。仲間がたくさん出来たこと・視野が広がったことは凄く良かったなぁ…。」

オーディションに支援者として参加した「まりりん」

「当事者の方と同じ立場で活動してみたいと思い参加した。作業療法士として精神疾患がある方の訪問看護をしている。この企画には治療者と患者という隔たりがない。当事者と同じ立場で一緒に好きなことを楽しみ、同じ目標で作品を作り上げることができると感じている。コロナ禍で先が見えない時も、メンバーの演劇への熱意に励まされてきた。稽古では、メンバーのポテンシャルの高さに驚かされ、演じることの楽しさ、奥深さを感じることができた。」

オーディションには参加していないが、メンバーとなった「マツコ」

「練習合宿に出演者に誘われて、興味があって活動に参加した。浜松、名古屋の人達と出会えたことはラッキーだった。参加してみて、思った通りにいかないことだらけでイライラしたり、人間関係で悩んだり、少し理解したり、コミュニケーションで悩むこともあった。その中で、何かを作ることの楽しさや難しさを知れたこと。それは私にとって貴重なことだった。私は精神障がい者だが、気付きと成長を感じ取ることができた。枠ではなく人間として理解しあえたらいいなと思う。」

日伊共演の本企画は、参加者が演劇の魅力に気づき、表現をしていくことにとどまらず、他者と繋がり、社会に発信していく活動に広がっている。精神障がいのある彼らが「夢を実現できること、そして人々を感動させる存在であること」を、企画を通して伝えていきたいと心から思っている。

アルテ・エ・サルーテ浜松プロジェクト
望永 和美

撮影場所紹介

撮影場所は、、画家としてのワタシの活動場所でもあります”アトリエぽれぽれ”にて( ˆ-ˆ )/
“アトリエぽれぽれ”は、以前は、グリルステーキ屋さんだったテナント兼住宅跡地で、厨房と、カウンター、広いホールがあります。。ホールの壁には、ワタシの描いた絵が壁一面に飾ってあり、ちょっとしたギャラリースペースになっております(^-^)♡そんな壁の絵も面白い演出のひとつ。。♬ 厨房は、古い油汚れが目立っておりますが、、撮影現場としてみると、何とも雰囲気がでていて、汚れ具合が活かされていると思いました(^-^)☆
チーム浜松の撮影場所としては最適な場所なのですが、、最大の欠点が、、、撮影日は真夏の暑い日でしたね。。。なんと、、”アトリエぽれぽれ”にはエアコンが無い‼︎ (><)
各自メンバーで、扇風機、サーキュレーター、冷風機を持ち寄り、さらにイベント用の移動式冷風機をレンタルしましたが、、それでもチーム浜松メンバーの撮影に挑む熱気もありで暑いッ‼︎
撮影時には、音が入らないように全て消しての撮影。。たくさん汗をかいての撮影でしたが、、その汗も演出的にみれば、とっても良かったのかも(^_^*)♬

じゅりえっと♡

演出について

演出は皆で考えました。コロナ禍の状況下で稽古ができない、ぶっつけ本番でも伸び伸び楽しく表現ができる方法として、春にみんなで受けたワークショップのマイムの動きやSPAC(静岡県舞台芸術センター)の役者に教えられたセリフと身体を分けた表現にヒントを得て朗読録音と即興身体表現という形式にたどり着きました。映像に参加できる人数も制限されている中、民衆の群れの表現には仮面=手描きのお面の人物を登場させるという案も採用されました。セリフを歌うようにしたのは短いセリフではなかったので聞いている人が飽きないようにという配慮というかエンタメの工夫のつもりです。踊る人にはハードルをあげちゃったかもしれませんが(^▽^)

すずや

悪魔崇拝者の演技

悪魔崇拝者をタップダンスで演じると聞いた時は、どうしよう、、、と思い全くイメージが出来ずにいました。セリフに合わせてタップするのは初めての経験ですし、一人で見せられるほど上手ではないですし、、、。
でも、じゅりえっとの気持ちが込められた素晴らしいセリフ読みを聞いた時に、私もやらなきゃ!と刺激されて、私にしか出来ない悪魔崇拝者を演じようと思いました。
今まで指導していただいた演劇の先生たちの言葉を思い出しながら、自分なりに表現してみました。

まりりん

小道具のおめんについて

民衆役には、おめんを使いました。
私は手術後療養中だったため、自宅でゆっくりとおめんを描きました。
革命に決起する人の顔つきってどんな感じだろう?とイメージしながら、描きました。
絵を描くのは苦手なので、絵本を参考にして描いてみましたが、厳しい顔つきを描くのは苦労しました。10枚程描きましたが、最後の方に描いた顔は、太さの違うマジックと色鉛筆を使って、細かく描いたつもりです((笑))。お地蔵さんみたいな顔もあり、いろんな人が描けました。

かおりん

小道具の葉っぱの冠について

マラーの葉っぱの冠のシーン。浜松がある静岡県はお茶の産地ということで、お茶の葉を使って葉っぱの冠をつくりました。夏のお茶の木は葉も大きく深い緑色。映像にも彩りを添えてくれたのではないかなと思っています。

もちなが

撮影を終えて

演出について、特に気持ちがこもっていることについて。それぞれ特徴、特技が出ていて一本映画化できそうだと思いました。お面を作ったり、工夫を凝らしていて浜松「マラー/サド」が出来上がりました。イタリアには無いだろうと思いました。イシシ
セリフにも歌にも本気で挑みました。気持ちだけなら評価できます。
演技は存在感出てたらいいですね。初挑戦楽しかったです。裏方や調整、場所全て周りの方のお陰でした。

マツコ

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