私たちは、新宿区四谷にある、東京ソテリアで運営しているさんさんハウスを中心に活動している子どもの劇団。劇に出てみたい子も、歌を歌いたい子も、手話や車いすでダンスをおどりたい子も、障害のある子もない子も、日本語を話す子も話さない子も、病気の親を持つ子もそうじゃない子も、みんなが楽しく安全に居られる・活動できる場を目指している。
子どもたちと演劇の活動を始めて約半年が経った。活動を始めた半年前、目の前の子どもたちを相手に何もできず、完全にフリーズしたのを覚えている。
この子たちに自分は何ができるのか、頭の中は固まり、立ち尽くすしかなかった。終わった後、これからどうしようか悩んだ。悩んでもやっぱりどうして良いか分からず、次の活動を迎えてしまった。でも、そんな時助けてくれたのは子どもたちだった。
困っている自分をよそに子どもたちは、思うままに自分自身を表現していく。それにつられるように自分も気がついたら身体を動かし、子どもたちと一緒に活動をしていた。まるで「突っ立ってないで、早く一緒に遊ぼうよ」と言われたような気がした。
子どもの世界には、大人の世界で言う「配慮」という言葉が存在しないように思う。好きなものは好き、嫌なものは嫌、納得のいかないことは納得がいかない、自分が思うそのままを表現し、他人とコミュニケーションをとる。そこでは、ただ1人の人と人が表現し合い、コミュニケーションを取っている。「配慮って何?」「配慮がないと一緒に遊べないの?」と投げつけられた感じがした。私たちの目指す地域や社会って、実は子どもたちの世界にあるのかもしれない。子どもたちからは教えてもらってばかりだ。
難病のこどもを育てる親だが、こどもは何ヵ月も病室からでられず、ベッドの上で点滴や注射をする日々を経験した。退院してからもずっとYouTubeを見る日が多かった。こども園にも行きしぶりが続いたが、こども劇団に参加して、生き生きと活動する姿を見て安心した。こどもは楽しんでいる。目が輝き、表情が生き生きとしている。スタッフの方もこどもは大好きで、私にはできないが、常にスタッフがこどもに根気強く、そして、優しく接している。心から感謝しかない。
ママ
子供劇団に参加をし、良かったことがある。 1.イベントを通じて、所属メンバーとのふれあいができたこと。 2.イベントを通して、団体で行動し一つの目標に向かって取り組む機会・経験ができたこと。 3.障害を持つメンバーが自己を表現する場(居場所)を提供させてもらえたこと。 この度のイベントに際し、準備をし取り組んで頂いた運営スタッフの方々、関係者の方々、参加メンバーに深く感謝申し上げます。
匿名希望
もともと歌と踊りが好きな子なので、今回の演劇活動への参加を楽しんでいると思うし、いい経験になっていると思う。
清水桃香
医療ケアが必要であるために、集団保育に参加できない中、子ども同士の貴重な経験をさせて頂き感謝している。また本人が、自分から “やりたい!” と、毎回参加を非常に楽しみにしていたのが印象的だった。
なおや
コミュニケーションが上手くとれない娘だが、みんなと一緒に楽器を鳴らしたり、音楽にあわせ手をつないで歩いたり、、楽しんで参加する様子に、嬉しく思っている。 舞台での発表!とても楽しみだ♪
Makiko